映画「悪人」を観てきました!
先日の日本アカデミー賞ではまさに「悪人」と「告白」の一騎打ちという感じだったので、興味が沸いて観に行ったのですが
この「悪人」もすごく良かったです!
 
どちらも一応カテゴリ的にはクライム・サスペンスになると思うんですけど、同じ人間と罪を描いたものでもテーマが違えばこんなにも違うんですね。感心しました
 
村上春樹の小説「スプートニクの恋人」で、美しい夕焼けを眺めながら、好きな人を失った主人公が
「人は、どうしてこんなにも孤独なんだろう」と喪失感をかみ締める場面があったんですが
「悪人」を観て、そのラストシーン、まさに美しい夕焼けを見ながらその場面を思い出しました
 
 
「この地球には何十億という人間がひしめいているというのに、どうして人はこんなにも孤独なのだろう。この惑星は人々の寂寥感を滋養にして回転を続けているというのか。」
 
 
というのは、この映画がもう、尋常じゃないくらい『寂しさ』を描いた作品だったからです
観ているだけで胸が締め付けられるくらいの激しい孤独が、次から次へと押し寄せてきて息がつまりそうでした
この映画が問いかける「なぜ?」は、分かる人には分かってしまうし、分からない人は幸せな人です。
ただ、分かってしまう人にとっては、終盤「悪人」のとる行動はもう涙なくしては見られない。
金も力もない男が、愛した人を守るため、自分がしてやれる精一杯のことをした。ただそれだけで、説明は与えられないんですが
私はもう本当にびっくりしたし、観終わったあとしばらく、心がグラグラしてまっすぐ前に歩けませんでした
人はこんなにも無力で不器用で、例えば目の前にいるたった一人の肉親の孤独すらうまく埋められない。遠くへ遠くへ、届かないものにばかり手を伸ばしてしまう・・・でもそれが果たしてそんなに悪いことだったのか??
この映画に出てくる本当に悪いやつを裁く法律はこの世の中にはない。物の道理の遣る瀬なさっていうのをしみじみと味わいました…。
こういう作品に共感してしまうともう、例えば何かニュースを見たり聞いたりしてもステレオタイプの受け止め方ってできなくなりますね
いったい誰が悪人で、誰が善人なのか?自分の感性とか感覚とか、あるいは涙腺とかを試すのにちょうどいい映画かもしれません
興味がわかれた方は、今ならTOHOシネマズ泉北でまだ見られますよ~
 
 
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